- かび
- I
かび【加被】〔仏〕 仏・菩薩・神が慈悲の力を加えて衆生を助け, 願いをかなえること。 加護。 被護。 加持。II
「もし神明仏陀の~にあらずは/平家 7」
かび【梭】「杼(ヒ)」に同じ。III「天照大神, 驚動(オトロ)きたまひて~を以て身を傷(イタ)ましむ/日本書紀(神代上訓)」
かび【牙・穎】(1)植物の芽。「葦~の如く/古事記(上訓)」
(2)〔「かひ」とも〕植物, 特に稲の穂。 また, 穂先。IV「初穂をば千~八百~に奉り置きて/祝詞(祈年祭)」
かび【華美・花美】はなやかで美しいこと。 また, ぜいたくではでなこと。 また, そのさま。「~な服装」「~を競う」「~に流れる」
﹛派生﹜~さ(名)Vかび【蚊火】「蚊遣(カヤ)り火」に同じ。 ﹝季﹞夏。VIかび【黴】菌類のうち, 菌糸からなる原糸体をつくり, 子実体をつくらないものの慣用的名称。 飲食物・衣類その他有機物質の表面に生え, 人間の生活と関係の深いものが多い。 糸状菌。 ﹝季﹞夏。 《~の香や一冊足らぬ七部集/青木月斗》~が生・える(1)食べ物などに, かびが生じる。(2)物事が古くさくなる。「~・えたスローガン」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.